なんか「
イニシア」とかいう企業がパスワード自動入力プログラムの特許を取得したらしいです。特許侵害に対して
法的処置を取るとか書いてあるので、とりあえず同種のソフトを開発している身としては調査しておかないと安心して眠ることもできません。
サイトを見た限りでは「Auto Login」というソフトが発売されているはずなのですが、検索してみても「Auto Log
on」というソフトしか見当りません。このソフトは個人で開発しているようですのでイニシアとは関係が無いものです。恐らく現在は「
goo IDメモリー」をメインに売っているのでしょう。と思いましたが既に販売が打ち切られています。不思議なことに未だにVista対応版を開発できていない様子です。
従業員数が15人らしいので、小規模ソフトハウスにありがちな開発エンジニアが退職したら誰も保守できなくなった。って状態なんでしょうか?ソースネクストからもOEM提供で製品がリリースされていますが、これもVista非対応品になっています。ソースネクストって零細企業でも相手にしてくれる優しい会社なんですね。
さて、この特許技術に関してですが「開発経緯の概要」を見るとソフトチャイナジャパン株式会社が2年近くも投じて開発したハイテク技術の模様です。「ID NoteBook」が大体3日くらいで基本部分が完成しているのと比べると雲泥の差ですね。この規模のプロジェクトに2年も注ぎ込める会社が存在したというのが驚きです。資本のある会社が羨ましいですね。
特許番号の「2003-051898」を調べてみましたが検索の仕方が悪いようで詳細情報を見ることができませんでした。不思議なことに日立の特許が出てくるんですね。とりあえず仕方がないのでイニシアの
ニュースリリースを元に検討していきます。
(1)はとりあえずどうでも良いです。
(2)の「ID、パスワード等の入力情報求める入力画面上で入力された入力情報がデータベースに記憶される記録ステップ」については残念ながら「ID NoteBook」には存在しない機能です。「goo IDメモリー」のように初めてパスワードを入力した場合に自動的に入力順序などを検出して登録する機能を指していると考えられるので、全てを手動で入力しなければならないタイプのID管理ソフトでは抵触しないですね。
(3)に関しては「コンピュータの入力装置からのプログラムの起動指示を検出」するような機能は全く無いので特許に抵触することは無さそうです。
(4)が難しいのですが、どう考えても文章が途中で切れています。最後が「自動判別し、入力情報」で終わっているので意味不明です。とりあえず、「ID NoteBook」は事前にユーザが手動で登録したウィンドウタイトルを検索して自動入力しているので「自動判別」では無いですね。
総合的に考えても大丈夫っぽいですし、比較的、機能が近いと思われる「ロボフォーム」みたいなソフトも問題なくやっていけている点、そして、ニュースリリースが発行されてから2ヶ月近くが経つのに何のアクションも無いところを見ると「ID NoteBook」は問題が無さそうです。